じゃすこのライブ記録 2019/12/6 starcrawler

 はじめに、この記事はド素人の無知な人間の戯言であるということを了承していただいたうえで読んでいただきたい。個人の感想文であるから予防線ぐらいははらせていただきたい。

 さて、今回の記事はstarcrawlerの来日公演最終日、彼らの年内最終ライブ(らしい、インスタグラムからの情報なので真偽不明)であった。19:00ちょうどに始まったこのライブはまず前座であるSULLIVAN's FUN CLUB の演奏で開幕したわけであるが、非常に素晴らしいバンドであったことをまずは述べておきたい。

 北海道からの四人組であるという彼ら、楽曲は(こっちが勝手に感じてるだけかもしれないが、)銀杏ボーイズや踊ってばかりの国ナンバガというJ-ROCKの香りをさせながらも洋楽的なロックンロールアティチュード満載で、激しい音の壁にもみくちゃにされ、私は叫ばずにはいられなかった。starcrawlerという近年稀にみるヤベェバンドの前座としてはぴったりだったと思う。最高の30分でした。

 次に、メインアクトのstarcrawlerについてだが、今回のライブは2枚目のDevor Youの発売に際したものであるから開演前の予想としてはDevor You収録の曲が8割ぐらいで30分ぐらいやって終わりか、なんて思っていたが、予想に反して1枚目の曲と2枚目の曲がほぼ均等に入っていて1時間を超えるライブになり、彼らの2回目の来日への情熱が垣間見れたと思う。

 話を逸らすと、私はこのバンドの1枚目のアルバムが大好きである。シンプルなロックの疾走感とエネルギーにあふれた曲の数々はけっして近年のネオソウルムーブメント等の非ロックムーブメントの中にあって埋もれるものではなかったと思う。(こんな書き方するとなんか言われそうだけど俺はトムミッシュとかも好きだ。)

 そんな彼らの2枚目は1枚目とくらべ、オルタナティブでスローな曲が多く、個人的には1枚目のほうが好きだったし、彼らが変わってしまったことをある意味残念とさえ思っていた。しかし、今回のライブを見たことで彼らの変化はある種の開花で、ファンとして歓迎するべきことだとわかった。

 まず、1枚目のころのライブと比べてギタリストのヘンリーキャッシュの動きがより見せる形のものへと変化し、ボーカル、アロウデワイルドの歌はベースのティムフランコとドラムのオースティンスミスともども、よりパワフルで強固なものになっていて、想像を超えて圧倒された。 

 これは平たく言えば彼らがより経験を積み、プロフェッショナルになった証拠に他ならない。その過程の中で生まれた2枚目なのであれば、私としては納得がいくし、正しい形でやりたいことをやっているのかなと勝手に考えることができるのである。

 大好きなバンドを初めて生で見た喜びはきっと忘れられない。ありがとう。starcrawler,SULLIVAN's FUN CLUB